webアプリ開発とは？仕組みや開発の流れ、事例、開発言語を紹介

Webアプリを開発する際や開発を依頼する際、Webアプリの基本的な仕組みや開発の流れを理解しておくことは、スムーズなWebアプリ開発につながります。

この記事では、Webアプリ開発の概要や仕組み、Webアプリの具体例、開発の流れ、使用する開発言語を解説します。 Webアプリ開発への理解にお役立てください。

webアプリ開発とは？

Webアプリ開発とは、インターネットを通じて利用できるアプリケーションを設計・構築することです。パソコンやタブレット、スマートフォンなどのブラウザ（Google chromeやEdgeなど）からアクセスし、Webサイトとして特定の機能やサービスを利用できます。

ネイティブアプリ（スマホアプリ）との違い

Webアプリは、先述のとおりブラウザからアクセスする仕組みである一方、ネイティブアプリは、スマートフォンなどの端末にインストールして使用するという違いがあります。

Webアプリ開発は、ネイティブアプリと比較すると汎用性が高く、コスト面でメリットがあるといえます。

ネイティブアプリは、端末（iPhoneとアンドロイドなど）によって開発言語が異なり、バグの修正時にはアプリのバージョンアップが必要な場合もあるため、その分管理や利用時に手間がかかります。

一方、Webアプリは、端末の種類などに関わらず共通のブラウザ上で利用できるので開発コスト削減につながることがあります。また、Webアプリは修正内容をすぐに反映することが可能で、管理や利用がスムーズになるといえるでしょう。

webアプリの事例を紹介

ここでは、Webアプリの具体例をいくつか紹介します。

Google（検索エンジン）

Googleは、入力した単語にもとづいてインターネット上の情報を検索し、関連性の高い情報を検索結果として表示するサービスです。

インターネット上に公開されたWebページへ自動的に巡回して情報を収集し、検索結果での表示順位を決める仕組みによって、利用者が求める情報を正確かつ迅速に提供します。

Amazon（ECサイト）

幅広い商品をオンラインで購入できる、世界最大級のECサイトです。

商品の検索や評価機能のほか、年会費を支払うことで送料が無料になるなどの会員サービスがあります。

マイナビ転職（転職サイト）

マイナビ転職サイトは、日本国内で広く利用されている総合転職サイトです。

全国各地の求人情報を掲載しており、希望に応じた求人を検索できます。 また、会員登録をすると、求人へ応募したり、企業からのスカウトを受け取ったりすることができます。

webアプリ開発の仕組み

Webアプリの仕組みについて「パソコンでchromeを利用して、X（Twitter）でポスト（ツイート）する」という場合を例に、具体的に説明します。

ユーザーがchromeからX（Twitter）にログインする

chromeからX（Twitter）のサーバーへユーザーが訪れたことを知らせる。（chromeからX（Twitter）サーバーへリクエストを送る。）

X（Twitter）のサーバー側でユーザーの情報を確認する

X（Twitter）はユーザーのアカウント情報に紐づいて、ユーザーのフォローしているアカウントのポストやおすすめのポスト、気になりそうなトレンドなどを抽出します。

X（Twitter）のサーバーがユーザーに合わせたコードを作成する

抽出したポストやトレンドが含まれたコードを作成し、chromeへ情報を送ります。

作成したコードをchromeで表示させる

chromeがX（Twitter）からコードを受け取り、画面に表示します。このようにして、ユーザーは情報を受け取ることができます。

webアプリ開発の流れ

Webアプリを開発する際の一般的な流れを説明します。

開発の流れの詳細はこちら

企画と要件定義

開発するWebアプリの目的や機能を明確にします。この段階での計画が、プロジェクト全体の成功を左右するといわれているほど重要な工程です。

要件定義の詳細はこちら

基本設計と詳細設計

要件定義で策定した内容をもとに、開発に必要な設計を行ないます。

基本設計ではWebアプリの外観（操作画面などの見た目）や挙動、詳細設計では、Webアプリ内部の技術的な実装方法などを検討します。

プログラミング

実際にコードを書いてWebアプリを開発する工程です。

テスト

プログラミングしたWebアプリが正しく動作するかを確認するためのテストを行ないます。さまざまな種類のテストを実施し、バグや問題点を修正します。

リリース

Webアプリを公開する工程です。

運用保守

公開後もWebアプリのパフォーマンスを監視したり、ユーザーからのフィードバックを受けたりしながら、修正や機能追加を行います。

webアプリ開発の流れ

Webアプリ開発では、さまざまな開発言語を使用します。開発言語にはさまざまな種類があり、開発するWebアプリに合った開発言語を選ぶことが大切です。

開発言語はフロントエンドとバックエンドに分けることができ、Webアプリ開発では両方の技術が必要です。ここでは、フロントエンド・バックエンドそれぞれの概要を説明しながら、開発言語を具体的に紹介します。

開発言語の詳細はこちら

フロントエンド

フロントエンドは、文字の入力やボタンなど、Webアプリの見た目や、利用する人の目に触れる部分を構築するための開発言語を指します。フロントエンドの開発言語には、HTML、CSS、JavaScript、PHPなどがあります。

HTML（HyperText Markup Language）

Webアプリ画面の見出し、段落、リンク、画像など、画面内の要素を設置するために使います。

CSS（Cascading Style Sheets）

色、フォント、レイアウト、アニメーションなど、Webアプリ画面の見た目を装飾するための言語です。HTMLで設置した要素のデザインやレイアウトを整えるために使います。

JavaScript

Webアプリの画面に表示されている文字や画像などに、アニメーションを加えて動きをつける際に使います。

PHP（Hypertext Preprocessor）

Webたとえば、おすすめやお気に入り情報を表示するように、操作によって表示内容が変わる機能を実装するために使います。

バックエンド

バックエンドは、登録した情報を保存するデータベースなど、Webアプリを利用する人の目に見えない部分を構築するための開発言語を指します。バックエンドの開発言語には、Python、Ruby、JavaScript（Node.js）などがあります。

Python

データ処理や機械学習など、さまざまな用途に適しています。

Ruby

日本発祥の開発言語で、Webアプリで広く使用されています。

JavaScript (Node.js)

フロントエンドと同じ言語でバックエンドも開発できるため、一貫性のある開発が可能です。

ちなみに、開発言語を使用する際は、React、Angular、Vue.jsなどのフレームワークやライブラリを使用することが多いです。

フレームワークやライブラリとは、プログラムに必要な部品の一部を構成するテンプレートのようなもので、これらを開発することにより、開発の効率化につながります。

webアプリ開発の方法

Webアプリ開発をするには、自分で開発する方法と、開発会社に相談する方法があります。

どちらにもメリット・デメリットがあるので、開発するWebアプリの規模や目的に応じて最適な方法を選択しましょう。

自分で開発する

自分で開発する方法は、フルスクラッチで開発する方法とノーコード・ローコードツールを活用する2種類の方法があります。

フルスクラッチ開発

フルスクラッチ開発とは、開発言語を使ってプログラミングをしながら、ゼロからWebアプリを開発することです。

メリット・デメリットは以下のとおりです。

ノーコード・ローコードツールを使う

ノーコード・ローコードツールとは、開発言語を使わずにWebアプリを開発できるツールのことです。

ドラッグ＆ドロップなどで操作できることが多いため、プログラミング知識がなくてもWebアプリの構築が可能です。

開発会社に相談する

Webアプリを自分で開発することが難しい場合は、開発会社に相談しましょう。

開発会社に依頼してWebアプリを開発する際のメリットとデメリットを以下にまとめました。

まとめ